ギフチョウの館
・・・・・土蔵。 故郷に建つ土の土蔵、 旅先の集落に見かける、白い漆喰塗りの土蔵の群れ。 在来線の車窓に通り過ぎる、重い瓦屋根のくすんだ土蔵。 土蔵は、我々日本人の収穫した米や、味噌や塩、酒を、 一定の温 […]
未来・・・?
一日の仕事が終わって 事務所の二階で若い衆とできる限り、 その時々の仕事や人間のことを、 面白まじめに、話をして6:30。 それから2時間あまり、 若い衆が飯を食っ […]
日の丸弁当の唄
縦24センチ × 横18センチ 深さ38ミリの金属製のふたを開けると グッと圧縮されて隙間なく、 たとえば、いまここで、 この弁当箱を裏返したとしても 落ちることのない御飯が、 目の前、水平に詰まってい […]
春の長雨
雨に開いたつぼみ うつむいたサクラのしずく 降りつづく雨の 稜線を這う霧をむこうに サクラを見あげ濡れている
時代の変わりめ
『私達は、この震災の危機からどう生きるのか? 価値観や倫理。 そこから人間は何を学ぶことが出来るのか、という問題について。
自然を測ることはできない
自然を測ることはできない。 海と空と大地と、太陽への祈りと畏れ 人間は原子力という 自然の神に触れてしまった 神は怒っているのではなくて 我々が、神に近づいて、触れてしまったのである 自然を操ることは出来ない 拡散するこ […]
師からの手紙 1
職人は、ただ自然あると知れ。 かつて、職人は自然の中で仕事をした。 自然の中で仕事をするということは、 自然の素材を扱うというばかりでなく、 自然の場で仕事をしたということだ。
陽炎の手
草の上に寝転がって仰向けに、 息を切らして笑い 流れる雲を追っていた。 グラウンドで転ぶと、砂に顔をあてて 跳ねる靴音。 地表の起伏。 激しい雨では 胸を高鳴らせ全身で外 […]
ふたつの涙
2月20日。たぶん、向こうにゆくとシャンゼリゼ通り 凱旋門があるはずだと歩いていた。 パリの街は、放射線状に道が交差して 石畳を唸りながら走る道路の両側には […]
人間の風景の中へ
道に迷わないように、ホテル前の道を真っすぐ進むと 突然、広い石畳の交差点の右側に、威厳、漂う 巨大な石造りの古い寺院に引き寄せられた。